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活動実績

雨風が強い石垣島で、農地の保全(土壌流出と風害抑制)と農家の収益に寄与するアグロフォレストリーとして、まずは「付加価値がある農地防風林」に焦点をおき、活動を始めました。

調査

2014

なぜツバキなのか?

 

ツバキは石垣島に自生し、風に強いことは地元の人にも認知されておりました。またツバキの実からはツバキ油がとれ、その有用性はここに書くまでもありません。防風林としての可能性を調査していくうちに、すでに宮古島では広く防風林として使用されていることが分かりました。写真はバンナ公園のツバキです。2015年、石垣島地方で最大瞬間風速71.0m/sを観測した台風15号で若干枝葉を落としたものの被害はありませんでした。

  ←写真→
​バンナ公園の
ツバキ
(沖縄県石垣市)

​生産

2015

ツバキの苗木500本を生産しました

 

ツバキを希望者に農地へ植えていただき、防風林として使っていただくため、石垣島に自生するヤブツバキから、挿し木で500本の苗を生産しました。

←写真
​ヤブツバキの苗木
(沖縄県石垣市)

​配布

2016

4~5月、1団体2農家に苗木を配布しました

 

NPO法人石西礁湖サンゴ基金様に200本、公務員兼マンゴー農家I様に80本、新規就農者M様に220本を配布しました。石西礁湖サンゴ基金様のツバキ植栽の記事はこちら

サンゴ基金様に提供したツバキ苗を八重山農林高校生徒により植え付けられた(2017年5月) 

M様農園に植栽されたツバキ。植え付けから3か月目

植栽個所に緑の支柱が立てられている(2016年8月)

テリハボクの可能性調査

テリハボクが「付加価値がある防風林」になる可能性について

 

テリハボク(現地名:ヤラブ)は、強風に強く石垣島では街路樹や防風林としてあちこちで利用されています。テリハボクの種子からとれる油は、大変利用価値が高いにも関わらず、これまで処分されるだけでした。もしこの油が生産→販売されれば、石垣島では最強の付加価値ある防風林となります。現在、テリハボクオイルを利活用した6次産業化について、学習しております。

国道沿いのテリハボク

テリハボクの実

2017

​~’18

2018年5月現在

 

​M様農園のツバキは、順調に生育し1.5m以上まで生長しました。今春は少し花や実もつけはじめました。畑の中はコーヒーの密植栽培がおこなわれ、季節によってキャッサバ等畑作物が栽培されています。

サンゴ基金様に提供したツバキ苗。2018年3月に再移植(2017年5月) 

M様農園に植栽されたツバキ(椰子の後方に列状植栽)。植え付けから1年10か月目。

(2018年3月)

M様農園のアグロフォレストリー。2017年11月、畑にはキャッサバ、奥にコーヒーの苗木が植栽されている。畑の外周はオウギバショウ、その内側にツバキやヤシが列状植栽され、複層の防風林帯を形成している

これから

油糧植物を重点的に栽培し、アグロフォレストリーのビジネスモデル構築を目指します

今後モニタリングを通じて、生長過程を見守っていきたいと思います。ツバキのみならず他の樹種との混植も試みる中で、防風林としての保護機能や付加価値としてツバキ油の収益が得られるか、実証していきます。また、テリハボクの利活用について連携を図り、その実現に向けて活動してまいります。

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